会社を辞めてフリーエンジニアとして独立すると、役所への書類提出や仕事の確保まで準備するべきことがたくさんあります。会社で働いていたことがいかに楽であったかを改めさせられるようなこともあります。
フリーエンジニアになれば、そんな自由への代償はあるものの、会社を離れ、自分の裁量で仕事をこなすことによって、趣味ややりたいことに集中できる環境を整えることができます。そして、フリーエンジニアになることは「個人事業主になる」ことです。事業主は仕事をこなすだけでなく、事務手続き、備品管理、税金関係のすべてを一人でこなさなければなりません。
確かにやらなければならないことが多いのですが、まとめてみるとシンプルです。今回は正社員からフリーエンジニアへの転身を考えている方が、チェックしておきたいポイントを7つ紹介していきたいと思います。
「個人事業の開業・廃業等届出書」を税務署に提出する
フリーエンジニアになったら、まず一般的に「開業届け」と呼ばれる書類を税務署に提出します。納税地、事務所の住所、開業日、事業の内容を簡単に記載する必要がありますが、時間を要する面倒な作業でもありません。フリーエンジニアが必ず開業届けを出す義務があるというわけではないのですが、開業をすることで節税効果の高い「青色申告」で申告ができたり、開業した屋号の名前で銀行口座を開くことができるようになります。
国民健康保険、国民年金の加入手続き
会社を辞めてフリーエンジニアに転身すると、国民健康保険と国民年金に新たに加入する必要があります。国民健康保険の手続きは各市町村の窓口で可能となっており、保険金額は住んでいる地域によって異なります。入っておかなければ怪我や病気をしてしまった際に大変なことになってしまうので優先的に手続きを行なうようにしましょう。
領収書をとる癖をつけて、きちんと整理する
会社員時代は気にせず捨てていたレシートや領収書ですが、フリーエンジニアになったら大切に保管し整理しておく癖をつけるようにしましょう。仕事で売上をあげるとその分、税金がかさんでしまい多く納税しなければならなくなります。仕事に必要な経費となる領収書を集めていれば節税に繋がります。
会計ソフトを導入し、日々の収支を記録する
領収書を整理するだけでなく、売上金額やその売上がいつ入金されるのかをきちんと把握しておくようにしましょう。日々の収支をつけておくことは、確定申告だけでなく、事業を安定して継続させていたくためにも必要な業務となります。近年では、安価で便利な会計ソフトがたくさんあるので適宜利用してみましょう。
年度末に確定申告をおこなう
開業届けは必ずしも提出する必要はありませんが、確定申告は個人事業主の義務です。確定申告は、払い過ぎてしまっている税金を納付する調整のために実施されます。個人事業主には白色申告と、青色申告があり、後者が複雑である分、節税対策としては圧倒的に有利とされています。
オリジナル名刺を作る
フリーエンジニアとしてやっていくにあたり、前の会社の名刺を使うわけにはいきません。やごう がある場合は屋号を記載した、個人のオリジナル名刺を作りましょう。ラクスルのように安価で、早く作ることができる名刺サービスも増えているので、シンプルなデザインで構わないので用意しておくようにしましょう。
仕事を確保できる体制を築く
フリーエンジニアになったとしても仕事がなければすぐに廃業となってしまいます。フリーエンジニアが仕事を獲得する手段は幾つかありますが、担当のエージェントと一緒に仕事を選ぶことができる「フリーエンジニアなび」がおすすめです。
多彩な言語やスキルからカテゴリ別に案件を選べるだけでなく、確定申告のサポートも行なっています。
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フリーエンジニアになると、今まで会社が代わりにやってくれていたものを自分が責任を持ってこなさなければならないため、大変なこともたくさんありますが、慣れてしまえば会社員では得られなかった自由を掴むことができます。まずは、フリーエンジニア案件を見ながら、見通しを立ててみてはいかがでしょうか。